2021年の10/30~11/1の2泊3日で、全長40kmの伊豆山稜線歩道を歩いてきました。
こちらの記事では、
伊豆稜線歩道を天城峠バス停から、もみじ林バス停(バスで修善寺)まで歩いた感想、水場やトイレの有無、宿泊場所、をご紹介していきます!
YouTubeでも伊豆山稜線歩道での様子を紹介しています!
別記事:テント泊初心者におすすめ 百名山 大菩薩嶺~福ちゃん荘 テント泊 完全レポート
伊豆山稜線歩道の魅力
伊豆山稜線歩道は、全長約43kmのトレイルで、標高1000m前後の低山を渡り歩くコースです。
修善寺から戸田(へだ)峠まで行き南下していくルートもありますが、富士山を見ながら歩くことができる北上するルートにしました。
スタート地点は、修善寺駅からバスで行くことのできる天城峠バス停とし、ゴールはもみじ林前バス停としました。体力のある方は、一泊二日で歩くことのできるコースのようですが、時間の余裕を持ちたかったので、今回は2泊3日で行くことにしました。
看板も所々に設置されていたり、戸田峠~仁科峠間は西伊豆スカイライン沿いということもあり、道に迷うことはあまりありませんでしたが、10月末の土日でも一日に数組としかすれ違わなかったので、地図やYAMAPなどはもちろん必須です。
伊豆山稜線歩道の一部は、伊豆で行われるトレイルランニングの大会「IZU TRAIL Journey」 でもコースの一部に使われています。実際、歩いているとハイカーよりもトレイルランナーを多く見かけました。トレーニングをして、いつか出てみたい大会です。
IZU trail Jouney 2021のコース
伊豆は比較的温暖なイメージですが、伊豆山稜線歩道のある内陸部は伊豆の中では寒い地域のようです。
出発と到着地点を決める
伊豆山稜線歩道自体は、全長42kmの歩道ですが、途中までバスで行くことでショートカットできたり、八丁池まで行くことで、より長いルートにすることもできます。
私達は、登山を始めて2ヶ月の初心者なので、余裕を持って、2泊3日で40kmを歩くコースを設定しました。
実際、この距離を1日で走る方や、八丁池から60km程度を一泊二日で歩く方もいるようです。
1日目:天城峠バス停~仁科峠~宇久須峠(テント泊)
※かなり寄り道をしながらのペースになっています。
天城峠バス停→仁科峠→宇久須峠泊 / DAI 283さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
2日目:宇久須峠~舩原峠~だるま山レストハウス~だるま山キャンプ場
宇久須峠→達磨山→だるま山キャンプ場 / DAI 283さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
3日目:だるま山キャンプ場~もみじ林前バス停~修善寺駅
だるま山キャンプ場→もみじ林バス停 / DAI 283さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
2泊3日 伊豆山稜線歩道のようす
1日目:天城峠バス停~仁科峠~宇久須峠(テント泊)
修善寺駅バス停で天城峠前バス停まで、大人片道一人1,110円のチケットを購入します。
天城峠前バス停までは、40分強。
AM8:20 修善寺駅発 河津駅行のバスに乗ることができました。ちなみに、乗客は皆、天城峠前バス停で降りました。(時期によってバスの時間は変わっているような気がしましたので、調査することをおススメします)
AM9:00 天城峠前バス停到着。伊豆山稜線歩道の案内看板の横が登山道になっているので、迷いませんでした。
AM9:16 このトレイル上にある唯一のトイレを目指して、旧天城トンネルへ向かいます。
天城峠前バス停から、旧天城トンネルまでは急登なので、初っ端から体力を使う道でいいウォーミングアップになります。
AM9:35 旧天城トンネル到着
ここの公衆トイレを逃すと、次のトイレは2日目の宿泊地のだるま山キャンプ場になります。(道をそれると、少なくとも2か所はトイレスポットがあります。)一泊以上する場合には、携帯トイレは必須です。
旧天城トンネルは、”全長445.5メートル。アーチや側面などすべて切り石で建造された日本初の石造道路トンネルであり、日本に現存する最長の石造道路トンネル日本で最古のトンネル(Wiki調べ)”だそう。
風情のある道なのでバイクで往復をしている方もいました。ハイカーとしてもこの道を歩きたいところですが、往復1キロ弱なので、我慢して横にある登山道へ進みます。
AM10:06 最初の峠 天城峠通過
八丁池方面からは、こちらで合流します。ベンチとイスがあり、ちょっとした休憩スポットでした。ただ、天城方面からの伊豆山稜線歩道の前半は樹林帯なので、そこまで眺望は期待できません。
所々に目印となる看板があるので、道には迷いにくいです。ただ、1日目は仁科峠に行くまでに1組としかすれ違いませんでした。
AM 11:42 二本杉峠
二本杉峠は、名前の通り大きな2本の杉(?)がありました。ベンチとテーブルがあるのでこちらで一息つきます。
この一帯は、ブナの自生林となっていて、将棋の駒などの伝統木工品に使用される、天然の黄楊(ツゲ)も自生しています。
AM14:45 猫越岳
猫越岳は、伊豆が本州に衝突して半島になりつつあった50-100万年前の噴火で作られた猫越火山が浸食してできたものだそう。
わき道を少しそれると、浄水器を持っていれば貴重な水場になりうる猫越湖。雨の降り具合によって、水位が変わりやすいようです。水汲みはしていませんが、水場がない時のトレイルでは保険に浄水器は持ってると安心して山行ができると学びました。
16:04 後藤山
少しゆっくりしすぎたので、急ぎます。
16:38 仁科峠
ちょうど夕暮れ時に伊豆山稜線歩道のハイライトの仁科峠に到着。近くに駐車場があるため、写真撮影で来ている方もいました。
この後、すぐに日が暮れてしまいましたが、夕暮れ時に仁科峠に居られたのは結果的に正解でした。
伊豆山稜線歩道③
— うだまる@UL (@Udamaru_blog) November 2, 2021
仁科峠はこのトレイルの見所の一つ。車でここまで写真を撮りに来てる人もいました。50分弱歩いて宇久須峠に泊まりました。宇久須峠には東屋があります。
風はそこそこ強いので注意。 pic.twitter.com/lz9RjM5v5T
ここの手前にある風早峠もテント泊スポットの候補でしたが、西伊豆スカイラインのすぐ横に面していたので宇久須峠にしました。
17:32 宇久須峠
宇久須峠には、東屋がありこの付近でテントを張りたかったですが、到着時にはすでに3名のグループがテントを張っていました。情報を調べていると、ほとんどの方が宇久須峠をテント場としているようです。
ただしこちらは、正式にはテント場ではないので立つ鳥跡を濁さずということで。
地面は、岩盤がベースとなっているので場所によってはペグが刺さりにくかったです。夜中には体感で風速5~8m/s くらいの風はあったので、ペグ打ちはしっかりしておくべきでした。
2日目:宇久須峠~舩原峠~だるま山レストハウス~だるま山キャンプ場
2日目は、伊豆稜線歩道を北上して、だるま山高原レストハウスで食事をし、だるま山キャンプ場に泊まります。キャンプ場のチェックインが17:00までなので、それまでにはたどり着かないといけません。
7:49 なかなか風の強い夜でしたが、身支度をして宇久須峠を出発します。この日は、雨の予報もあり、レインウエアを着てのスタートでした。
晴れていれば遠くまで見えて、富士山も望めるはずでしたが、この日はあいにくの天気でした。
10:05 南無妙峠 横にあるベンチで小休憩
12:27 アニメ ラブライブでも登場した(らしい)土肥駐車場。たまたま居た観光客の方に教えてもらいました。
晴れていれば見晴らしが良いみたいですが、霧があり何も見えませんでした。東屋があるので休憩します。
時々、横の西伊豆スカイラインの道路に出ながら進みます
晴天であればずっと先の稜線が見えるはずですが数十メートル先も良く見えませんでした。
13:44 達磨山
山頂は、晴れていると眺望も良く、天城山や駿河湾も見ることできる。今回は、何も見えずそそくさと通過。
だるま山レストハウスまでの2km弱は、戸田峠を過ぎると幅が広く歩きやすい道が続きます。これは、山火事になったときに火が広がらないための防火林になっているそうです。
15:30 だるま山高原レストハウス
到着した時間帯は閉店時間が近かったこともあり、御食事メニューの丼系はたべられませんでたが、鹿肉ピザ・おにぎり・パンケーキ・ココアを食べてカロリーを補給。もちろん、トイレもあります。
売店はありますが、土産物のお菓子などが中心で、ハイカーが補給として買うようなものはありませんでした。お水やサイダーはあります。
一息ついて、歩いて3分ほどのだるま山キャンプ場へ。
16:50 だるま山高原キャンプ場
チェックイン時刻17時前のぎりぎりの到着。この日は、シャワーは17:30までに使ってほしいとのことだったので、チェックインをしてすぐシャワーを浴びました。
だるま高原キャンプ場は、事前に予約をすることができます。オートサイトとフリーサイトがありますが、フリーサイトを選びました。ただフリーサイトといっても、区画が決まっています。
土日はかなり予約が埋まるようでした。オートサイトからは、富士山が見えるサイトもあるので、この辺りは特等席です。
3日目:だるま山高原キャンプ場~もみじ林前バス停~修善寺駅
3日目は、だるま山高原キャンプ場の奥にある伊豆稜線歩道の続きからスタートです。
この道は、知らないと見つけるのが難しいかもしれません。ちなみに、だるま山高原キャンプ場あたりからはバスが出ているので、ここをゴールとするのもありかもしれません。
山道を歩いて、ゴールのもみじ林公園が見えてきました。紅葉は11月の末が見頃のようです。
ゴールのもみじ林前バス停に到着!
近くの蕎麦屋・釜めし屋さん「松葉茶屋」で昼食を食べてバスで修善寺駅へ戻りました。
釜めしなので、少し時間はかかりますが、釜めしの御前は小鉢も盛りだくさんでおすすめです。
修善寺の登山店「SANKAKU STAND」へ
修善寺駅を利用する、ハイカーの皆さんにお勧めしたいのが登山用品の「SANKAKU STAND」
YouTubeをされているもじゃまるさんのお店で、登山の初歩的な悩みを相談したり、登山道具の説明をしていただいたりと楽しい時間を過ごしました。
店内には、こだわりのギアがあって2時間くらいいたかもしれません。
まとめ
以上!
伊豆稜線歩道は、トイレや水場がすくないのが難点ですが、比較的歩きやすく少しそれるとバス停がある場所もあるので、山歩き初心者の私たちにとってのはじめての縦走でも十分可能でした。
なかなか、はっきりとした情報がなかったのでまとめてみました!
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